7月の下旬、京都のガーデンミュージアム比叡に行ってきました。
比叡山の山頂にある庭園美術館で、季節の草花と共に、印象派画家達の絵画の陶板画も外に設置してあり、空気の綺麗な自然の中で植物と芸術の両方を楽しむことができます。山頂にあるのでこの夏の暑い時期でもオープンした朝一は歩くにはちょうど良いです。また、市街地よりも少し遅れて開花期がやってくるので、標高が高い場所ならではの草花の景色が楽しめます。
前回は春に訪れましたが、今回は違う季節の草花の様子もみたかったため、再度訪れました。
- 緑の風景と香りの庭
- プラタナス広場
- 花開く〜睡蓮の庭
- 一面のセンニチコウ〜藤の丘
- 絵画と一体となった景色
- 夏カラーの花々〜花の庭
- バラの実もなっていた〜ローズガーデン
- カフェ・ド・パリ〜『Cafe de Paris』
- 最後に
緑の風景と香りの庭
プロバンスゲートから入ると、草木の元気な緑の世界が広がっていました。クロード・モネの「草上の昼食』の陶板画の横には、ブルーベリーの木もありました。まだ実は色付いていませんでした。階段を登って進むと・・
花は少なかったですが、緑の世界が広がっていました。
予定していた日が雨と用事続きで延び延びになってしまい、訪れるのが1か月程後になりました。
香りの庭では、大きく育ったローズマリーが沢山!
ローズマリーは、爽快感のある見たままのグリーンな香りがしていました。
すぐ近くにも、同じくらいの大きさに成長したローズマリーが育っています。
梅雨の時期にきっとグングン成長して大きくなったのでしょうね。
プラタナス広場
プラタナス広場にあったエドゥワール・マネ の『テュイルリーの音楽会』の陶板画です。テュイルリーはルーヴル宮殿(現美術館)に隣接する公園の名前で、今はこの中にモネの作品、『睡蓮』を展示するオランジュリー美術館もあるそうです。
陶板画と足元の花が絵になる一枚です。
近くで花をみると、淡いピンクと白の優しい色合いの花が植えてあり、遠くからでも目を引きます。
花開く〜睡蓮の庭
『睡蓮の庭』は、印象派の画家モネの描いた日本風庭園に出会えます。
モネの愛したフランスのジヴェルニーにある自邸の庭園をモデルにつくられていて、フジの絡まる太鼓橋を背景に、池に睡蓮が植栽され、モネの絵画「睡蓮」の世界がそのまま広がっているかのような景色です。写真は『睡蓮の池・緑のハーモニー』です。
そして、池に春には見られなかった睡蓮の花が沢山咲いていました。白とピンクの花です。
睡蓮と蓮は同じだと思っていましたが、全然別なんですね。
睡蓮の花は水面に浮かぶように咲き、蓮の花は花茎が長く水面から1m程離れた所に咲くのだそう。
午前中にしか、睡蓮の花が開いているのがみられないそうで、今回は時期も時間も睡蓮の花を見るのには、丁度良いタイミングだったようです。
睡蓮は朝に咲き、午後は眠るように閉じてしまうので、眠るように閉じる蓮という意味からつけられた名前だそうです。また、睡蓮の学名のNymphaea(ニンフェア)はギリシア神話に登場する水の妖精ニンフが由来だそう。
違う方向からは、奥の緑の橋と緑の舟も睡蓮の咲いている池と周りの草花と一緒に見ることができます。緑の中に、睡蓮の花が映えていました。
一面のセンニチコウ〜藤の丘
藤の丘は季節によって花が変わるそうで、自然の野原のような景色が楽しめます。
春に来た時には、一面にブルーのネモフィラが咲いていた場所です。
今回は、センニチコウが一面に咲いていました。
花の形や花の色が長い間変らないことから「千日紅」という和名が付いたそうで、花言葉は『変わらぬ愛情』です。
ドライフラワーでよく見かける花ですね。丸〜い可愛らしい花です。
花色はピンクが一番多かったですが、白や赤の色もありました。
春と夏の藤の丘をみたので、次は秋の藤の丘もみてみたい!
絵画と一体となった景色
絵に描かれている世界と実際の空と雲と草花が一体となって、クロード・モネの『散歩道、日傘の女』の絵画との素晴らしいコラボレーションが楽しめます。絵画の風景がそのまま広がっています。
気に入って、今回もこの写真は載せました。
この絵画の横には、傘が置いてあり、絵と一緒に同じポーズで写真を撮れるようになっています。白いレースフリルの付いたマキシワンピースで撮影用の服装をしてきている方も見かけましたよ。
夏カラーの花々〜花の庭
アーチのある花の庭です。
花の庭では、この季節、色鮮やかなオレンジや黄色や赤い夏カラーの花が咲いています。(イメージは人によって異なりますが、私の夏カラーのイメージが暖色系の鮮やかな色です。)
オレンジや黄色の花はへレニウム。
ピンクの花はモナルダ(ベルガモット)。
赤いモナルダ(ベルガモット)も咲いていました。
モナルダは、ハーブの一種で、別名ベルガモット、ホースミント、ビーバームとも呼ばれています。
和名はタイマツバナ(松明花)や、ヤグルマハッカ(矢車薄荷)です。
花の色は、ピンクや白、黄色や紫などもありますが、松明花と呼ばれるように、赤が多いそうです。花の庭では、色違いで沢山のモナルダが咲いていました。
シソ科のモナルダ(ベルガモット)の香りはミカン科のベルガモットに似た柑橘系の香りがします。ミカン科のベルガモットとは別ですが、モナルダの葉や花の香りがミカン科のベルガモットと似ていることから、モナルダはベルガモットとも呼ばれるようになりました。
花の庭には、ダリアも綺麗に咲いています。アーチの下にもいくつか存在感のあるダリアが咲いていました。
花の庭の奥にあるショップ『メゾン・ド・フルール』では、ミュージアムグッズやガーデニンググッズ、フランス雑貨やハーブ・アロマグッズなどが揃っています。
有名画家の絵画がバッグになったものや文房具やカップやお皿に、ガーデンミュージアムの園内で咲いているお花モチーフの物など。
また、京都と滋賀の間にあるので、それぞれの府県のお土産物、琵琶湖色の信楽焼のカップ&ソーサーやお皿なども並んでいます。
香りのコーナーのサンプルで、2人共『これがいい香り』と言っていたのは、ガーデニアでした。ガーデニアの香りは好きな人が多い人気のある香りですね。
バラの実もなっていた〜ローズガーデン
ローズガーデンの入口。
陶板画は、クロード・モネ『庭のカミーユ・モネと息子』
一重咲きの素朴で可愛らしいバラがモネの『庭のカミーユ・モネと息子』の絵画の陶板画と一緒にローズガーデンの入口に咲いています。階段を挟んで反対側には、よく見ると小さな実をつけていました。赤い実になっていきます。園芸用に品種改良されたバラは実をつけませんが、原種に近いバラは実をつけるのですね。
ローズガーデンの中は、行く時期が遅過ぎた為、ほとんどのバラが咲き終わっていました。
その中で、四季咲きの強香のローズが上品な色で綺麗に咲いていました。
大輪のバラは、ローズガーデンの外側に。
ローズの香りは↓
カフェ・ド・パリ〜『Cafe de Paris』
園内をみてまわり、最後に立ち寄ったのが、眺望を楽しみながらランチやティータイムを過ごせる『カフェ・ド・パリ』。パリの街角をイメージするような外観のカフェです。
フードメニューには、カレーなどのセットやパン、ケーキセットなどのメニューがあ ります。ドリンクメニューは、ソフトドリンク、コーヒー、ティー、ハーブティ。
今回は、アイスコーヒーとアイスレモンティー。
前回はハーブティーとアイスカフェオレでした。
ハーブティーは、ローズ・カモミール・レモンバーベナー・レモングラス・ローズマリー・マロウ・ペパーミント・ラベンダーの8種類のハーブが入っていました。
最後に
場所はこちら
7月下旬は、睡蓮の花をみることもできました。
春と比べると花は少なめでしたが、緑と元気な夏カラーの花が、絵画の陶板画と一緒に楽しめます。また、山頂ガーデンなので少しは気温も低いので、朝の時間帯は気持ち良い風も吹いていました。
昼前からは日向は暑いので、帽子と日傘は必須ですが、思っている程は暑くはなかったです。夏にお散歩も兼ねて見てまわるのには、広過ぎず狭過ぎず丁度良い距離だと思います。
夜のライトアップも夏の時期に数日やっているので、都合がつけば一度見にいきたいです。
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