京丹波の松茸山入山の権利を持っている方と一緒に、10月半ば過ぎに松茸狩りに行 ってきました。実際どんなところに、どういうふうに生えていたのか、書いています。
松茸が生えていた場所
途中で休憩しながらも、だいぶ山を登って、さあ、松茸探しの開始です。広い山の 中、見つけることができるのかワクワクしながら探し始めました。
探しにくい松茸
どこにあるかわかりますか?
こちらの松茸は落ち葉と小枝の下になっていました。
徐々に掘り進めていきます。
慎重に傷つけてしまわないように。
なかなか整った可愛い形の松茸が現れました。
やっと全部姿を現しました!!
やった〜
この松茸は、少し傾斜のある斜面に生えていました。
松茸狩り名人になると、土がほんのちょっとだけ持ちあがっている状態で、松茸をみ つけられるみたいです。
すごいですね。
松茸は、アカマツの近くに生えますが、この松茸はアカマツから離れている場所に生 えていました。アカマツが地中に長い長い根を伸ばして、木から離れた場所で松茸が 生えていたのですね。
探しやすい松茸
わかりやすく生えている松茸もありました。
バレバレの松茸!
いかにも「見つけて〜」っていう感じです。
こちらの松茸は放木の横の比較的平たい場所に生えていました。
こんなに出しゃばっている松茸でさえ、実際体験してみると、大自然の中では、なか なか見つけることが難しいです。頭をだしている松茸でも、土や落ち葉や枝の自然の 中に上手に紛れて生えています。色も茶色やベージュ色で、落ち葉や土、枯れ枝と同じような色で、みわけがつきにくいです。
次はアカマツの近くに生えていた松茸です。
松茸はアカマツが土から水分や養分を吸収するのを助け、アカマツは松茸に炭水化物 を与えています。
この助け合いによって、アカマツの近くに松茸が生えるのです。
この「探しやすい松茸」みたいに、地表から顔を出している松茸は、「探しにくい松
茸」より、香りも味も落ちてしまうと言われていますが、収穫の喜びには変わりあり ません。
地表からほんの少し顔を出している程度 (1~2センチ)を採取するのが、一番味・ 香り共に良いそうです。
松茸がよく生える場所と条件
環境や気象条件に左右されてしまう、とてもデリケートな国産の貴重な松茸。
そんな松茸のよく生える場所やよく生える条件があるそうで
1. 赤松が密集している
2. 赤松の樹齢が20~40年
3. 日当たりの良い場所
4. 南西向きの斜面
5. 痩せた乾燥気味の土地
6. 風通しの良い場所
7. 春~夏に降水量が多い年
8. 梅雨にしっかり雨が降った年
9.7月~8月の夏が暑い年
10.9月は残暑が厳しくない年
11. 台風が比較的多い年
とても条件が多いですね。
収穫しようと思うと、困難を極めます!
収穫の結果は
全員で11本の収穫でした。
今回は気象条件が、たくさん松茸が生える条件をあまり満たしていなかった年だったのですね。
始めて松茸狩りへ行った年は
人数も多かったのもありますが、こんなにたくさん収穫できてました。
松茸狩りの時の服装は?
早朝の山に登るので、運動靴に長袖の上着に長ズボンで分厚い滑り止めのついている 軍手をして行きました。虫などに刺されないよう、肌は出来るだけ出さないよう、足 元も危ない場所もあるので、歩きやすい靴で行きました。
山に入った途端に下に川が流れている崖の細道を1人づつ通って行かないといけなか ったので(そこが一番こわかったです!) 道無き道や斜面を登って行ったりもするの で、動きやすい服装がおすすめです。
山に入る前に、枝で作ってある杖を貸してもらって、持って行ったので、山登りが得 意ではない私は杖があることにより、だいぶ楽に登れました。
最後に
京丹波の山の大自然の中で貴重な松茸を探す・収穫するという貴重な体験をさせて頂 きました。探す楽しみも、後で収穫した松茸を食べる楽しみも味わえます。日本の貴 重な自然を壊さないよう、いつまでも松茸が採れる環境も守っていけるよう願うばか りです。