日本ではあまり知られていない果実、ベルガモット。その香りは、紅茶や香水の世界で特別な存在感を放っています。苦味が強く、そのまま食べることはないですが、その香りは多くの人々を魅了し続けています。
イギリスの首相を務めたアールグレイ（グレイ伯爵）が、好んで紅茶にブレンドして飲んだと言われるベルガモット。
また、香水好きで知られていたフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトもベルガモットの香りを特に好んでいたと言われています。
愛され続けるベルガモットの香りですが、一体どんな香りなのでしょうか。ベルガモットのポエムでも香りの特徴などがわかります。
ベルガモットのポエム
小さな丸い果実
黄みどりから黄金色へ
季節の移ろいと共に
その姿を変える
空の青さに溶け込むように
黄金のほほえみで
木々を彩る
ベルガモット。
風に乗って
柔らかく甘酸っぱい香りが
夢と現実の間をそっと渡る。
午後のティータイム
一滴落とせば
魔法がかかって
心の扉を静かに開ける。
夜がゆっくりと訪れるとき
ベルガモットの香りは
静かに残り
心は穏やかに夢の中へ。
フルーティで花のような優しさが
疲れをそっと癒してくれる
未来への予感と共に
明日への希望を照らしてくれる
星空の下で
永遠の光を帯びた
香りに包まれたなら
心豊かに満たされる。
ベルガモットの香り
ベルガモットとは？果実の特徴と名前の由来
ベルガモットは、ミカン科に属する高さ3～4メートルの常緑低木樹の柑橘類です。
ベルガモットの原産地は地中海沿岸地域とされています。
主な産地（生産される地域全般）はイタリアのカラブリア地方です。その他にも、コートジボワールなどでも生産されています。
栽培地（実際に育てられている具体的な場所）も主にイタリアのカラブリア地方が中心です。日本では高知県でも栽培が行われています。
小さな丸い果実で、黄みどり、黄色、黄金色と時期によって変化していきます。レモンとダイダイの雑種と考えられています。果肉はとても苦くて酸っぱいため、食べることはできません。そのため、果汁は昔から薬用や健康食品にしか使われていません。しかし、果皮から得られるエッセンシャルオイル（精油）は、昔から香りづけに使われています。果皮でマーマ レードも作られます。
ベルガモットの名前の由来は諸説ありまだ明確にされていませんが、イタリアの都市ベルガモやスペインの都市ベルガに由来するとされています。クリストファー・コロンブスがカナリア諸島でベルガモットを発見し、それをスペインやイタリアに伝えたという言い伝えが関連しているようです。
※葉がベルガモットの精油と良く似た香りを持つことから同じ名前を付けられたハーブでベルガモット（モナルダ、和名タイマツバナ）と呼ばれるシソ科のものがありますが、こちらは全く別の植物です。
ベルガモットの香りの特徴と期待できる効能
ベルガモットの香りは、フレッシュなグリーンの香りに穏やかな落ち着きと豊かな深みが調和しています。その香りは、ビターオレンジのジューシーさとレモンの爽やかさを兼ね備え、フローラルな甘さも感じられます。気品に満ちたこの香りは、多くの人々に愛されています。
ストレスや不安を和らげ、心身をリラックスさせてくれる効果が期待できます。この香りは、心を落ち着かせると同時に、気分を明るくし、前向きな気持ちにしてくれます。まるで、心の中に穏やかな光が差し込むような感覚をもたらします。
また、消化不良や食欲不振の改善に役立つとされ、胃腸の働きを整え、消化を助けたり、抗菌作用や炎症を抑える作用も期待され、体の調子を整えるのにも役立てられる香りです。
ベルガモットの香りは、心身のバランスを整えて日常生活に取り入れることでリラックスした時間を過ごせるかもしれません。
ベルガモットの香りが、毎日に優しい癒しと心地よいひとときをもたらしてくれるでしょう。
ベルガモットのディフューザー・ケア製品
ディフューザーはリビングやベッドルームに心地よい香りを広げます。インテリアとしても楽しめるベルガモットのリードディフューザーやボディウォッシュ・ハンドウォッシュ・ボディローション・ボディオイル・ヘアフレグランスなど、ベルガモットのエッセンスを配合した ボディケア製品・ヘアケア製品などでもベルガモットの香りを楽しむことができます。
ベルガモットの香水
魅力的で心地よい香りを肌に纏える香水は、心をときめかせ、夢見るような気分にさせてくれます。理想の自分へと導き、周囲の人々にも忘れられない印象を与えることでしょう。気分を高めたいとき、リラックスしたいとき、そして自分の魅力を最大限に引き出したいときなど、香水は最高のパートナーとなり、さまざまなシーンで活躍します。
香水は、香料の濃度によって香りの持続時間が変わります。香料の濃度が高いほど香りが長持ちし、香料の濃度が低いほど香りが早く消えます。
香水の種類によって、香りの強さや持続時間が異なりますので、用途やシーンに合わせて選ぶのがおすすめです。
ベルガモットの香りを楽しめるベルガモットのエッセンスを配合した香水は、多くの人気ブランドから発売されています。数多くのブランドのベルガモットの香水を掲載しています。
香りは、人生も豊かにしてくれます。リフレッシュしたり癒されたり・・気分や好みに合わせて、お気に入りの香りを見つけてみてくださいネ。
出典・参照させていただいた書籍・サイト
・Wikipedia/ベルガモット
・アロマテラピー精油辞典/バーグ文子/成美堂出版/2020年/p50,51/ベルガモット
・アロマ図鑑/アネルズあづさ/ナツメ社/2023年/p40,41/ベルガモット
